看護師日記
【看護師日記】飛行機雲
大空からのメッセージ 私は、飛行機雲を見かけると「今日はいいことがある」と思う。何の根拠もないけど、なんとなくそんな気がする。 患者さんが、お昼間に窓の外を見上げて嬉しそうな表情を浮かべていた。 「ほら、白 […]
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【看護師日記】お風呂にゆっくり入りたい
自分に還る 私は、関西国際空港について自宅に帰るまで、必ず考えることがある。 「早くお風呂に入りたい」「洗濯したい」。 湯船につかったときは、旅の疲れもぶっ飛び、また楽しかったことを思い出し、明日の予定を考えながら現実の […]
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【看護師日記】今日は会社の部下が面会に来る
目を凝らしてみること。 突然の事故によって、不自由な体になった。首から下が動かなくなった。 彼は「つらい」と言わなかった。たった1回以外は。 1回だけ、「手さえ動くことができたら、死にたい」と言ったことがある。 「妻 […]
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【看護師日記】ヤングケアラーの思い
医療の進歩と看護の進歩 少年の母親は、軽度の知的障害があった。 父親はいなかった。 病院でのこまごまとした説明は、少年の20歳を過ぎたばかりの姉にしていた。 少年が亡くなったとき、姉は「弟の爪や髪の毛も残さ […]
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【看護師日記】祖父の最期を思い出して。
看護師さんが声をかけてくれたけど。 私が高校1年生の時、祖父は半年間の入院生活の末、胸骨圧迫されながら死んでいった。 ベッドの周りは戦場のような有り様だった。40年前はまだDNR指示(do not resuscitati […]
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【看護師日記】だれもが「健康の担い手」
小学校の担任の先生の話 私が小学生だったときの記憶。 担任の先生が、育児をしている頃の話をしてくれた。 寒い夜、石油ストーブをつけたまま、赤ちゃんと一緒に眠ってしまった。 どれくらい眠ってしまったのだろう、先生が目覚める […]
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【看護師日記】患者さんの持てる力とリスク管理
5月になったら思い出すこと 私が看護学生のとき。 5月の実習で受け持たせてもらった個室の患者さん。 患者さんは、3日間ほど便が出ていなかった。 病気の症状も苦しそうだったが、便が出ていないことは苦痛の2乗だった。 浣腸を […]
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【看護師日記】誰にでもある「こだわり」
苦痛の種 だれにでも「こだわり」はある。 外科病棟で看護学生が受け持たせていただいた患者さんは、コードやリモコンなど身の回りにあるものがまっすぐに並んでいないと気が済まないという「こだわり」があった。 几帳面な性格という […]
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【看護師日記】涙も出ないほどしんどかった・・・
再会とお別れ 夜勤、廊下を歩いていると、視線を感じた。 カーテンの向こう側からだ。 スタッフステーションに一番近い部屋の明日手術予定の患者さんだ! 患者さんは、ベッドの頭元を挙げて座っていた。 私の顔をみる […]
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【看護師日記】看護師の心を整えておくこと
何かを伝えたい ホールで、彼女は大声をあげている。 誰かともめているらしい。 つい1週間前までは肺炎になってしまって、元気がなかったけど、今日は以前の声のハリが戻っていた。 彼女が大声をあげる […]
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