看護師日記

【看護師日記】患者さんの歩行訓練中は黙っておく

感覚を大切にする 手術をして、初めて歩くとき、 なんらかの病気になったあと、はじめて歩行が始まるとき、 痛み、苦痛、不安といった患者さんの感覚が大きければ大きいほど、歩くことさえ苦痛になる。 看護師は、患者さんの苦痛を和 […]

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【看護師日記】看護師の「体調はいかがですか」に患者さんは答えにくい

看護学生のプロセスレコード 看護学生のプロセスレコードは、私にとってとてもよい学びになる。 学生は、患者さんに「体調はいかがですか」と質問する。 この質問によって得られる解答のほとんどがうっすらとぼけている。 「よく眠れ […]

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【看護師日記】気分を開放させる散歩

季節がみえる 老健施設、看護学生と全盲の利用者さんは、散歩に出かけた。 葉桜になりかけている木の下で、二人は並んで座っていた。 二人は、葉桜を見上げた。   「私の目が見えなくなったのは20年前。だから見上げれば桜が見え […]

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【看護師日記】食事中は黙って観察

命がけで食べている 利き手が使えない患者さん 飲み込みが困難な患者さん 食べこぼしが多い患者さん 食欲がない患者さん・・・・・・   それでも、一生懸命、食べ物を口に運び、咀嚼し、飲み込んでいる。 看護師さんが「おいしい […]

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【看護師日記】ミトンをはずしたときの体温調節

白く美しい指の正体 患者さんは点滴が必要になった。 患者さんは点滴を抜いてしまったので、ミトンが必要になった。 患者さんは回復して点滴の必要がなくなったので、ミトンも必要なくなった。   ミトンをはずした手は、 […]

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【看護師日記】その言葉を選んだ意味を探る

「ボールを思いっきり投げたい」 精神科閉鎖病棟に入院中の患者さんが、突然、看護学生に「思いっきりボールを投げたい」と言った。 私は、30年前に全く同じフレーズを聴いたことを思い出した。彼は難病の青年だった。 そいえば、二 […]

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【看護師日記】ただちに栄養管理室と協議したほうが良い

さるむき 夜勤の朝、私は下膳に回っていた。 患者さん(Aさん)が、みかんを残していた。というより、途方に暮れていた。 Aさんは、みかんをむくことができない。朝はとくに思うように指が動かない。 Aさん、60歳、女性、慢性関 […]

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【看護師日記】「俺の話を聴け!」の真意に目を向けること

背中が痒い! 患者さんは片手をあげて私を呼び止めた。 「手術したところ痒いわ~」と言った。 「コルセットしているから、痒いですね~」 といって、通り過ぎた。   そのあとすぐに、彼は別の看護師にも 「手術したところ痒いわ […]

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【看護師日記】「今、幸せですか」と聴きたい衝動に駆られるのはなぜか。

あなたのためになっていますか。 長い長い闘病生活となりました。Aさんは、若い時に統合失調症と診断され、以後入退院を繰り返しながら、80歳になりました。 両親は他界し、兄弟も友人もみんな歳をとってしまいました。 Aさんは、 […]

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【看護師日記】家族と暮らしていた日々を感じる

床頭台の中 奥さまの面会のあと。 私は、患者さんの床頭台の中のタオルを取り出そうとした。 綺麗にたたまれたタオル、下着、日用品が収納されていた。一つ一つに名前が書いてあった。 夫婦として長い時間を共にしてきたのだ。 夫の […]

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