生き方と死に方を身近に考える

コロナ禍、オンラインカンファレンスにご参加いただきありがとうございました。

患者情報は、Aさん、50代女性、難病 罹患し約8年(詳しい内容は省略させていただきます。)

訪問看護の介入目的は、排便援助、下肢のマッサージ。Aさんの夫がケアマネさんと訪問看護師を呼び出し、身じろぎひとつ出来ないほど恫喝された。本人も怒っていた。夫は、「お前たちは患者を選べるが、自分たちはいつも選ぶ立場にない。」と言った。

(数年後、事例を振り返って)

・患者さんとの距離感が、訪問看護師自身が近すぎたためダメージが大きかったし、助長させたのだろうか?

・訪問看護を始める前から怒りの感情があり、信頼関係を築くことができなかったのだろうか?

・そもそも、何への怒りか?

デスカッションの内容

言葉から「劣等感」「悔しさ」がみられる。怒りに至る前の一次感情がある。収入、介護、家事、子育て、など毎日の疲弊や不安がある。痛みや障害を抱えながらも生きていかなければならない焦り、不安がある。☛ 理解していく

訪問看護ステーションを転々としていた背景から、まず、管理者、多職種と情報交換をしておく。また、パートナーシップ(協働者)を形成していくための契約を明確にしておく。

患者さんやその家族の「何をして欲しいのか」「どうしてほしいのか」を明確にする。

患者さん側の特徴を捉えていく(言葉の表現方法がもともとしずらい人へのかかわり方を共有する。 言葉にできない人や言葉にできない疾患や障害のある人を理解する。素直に言葉にできない世代。関係性など)

難病に対する受容のプロセスとしての視座としてとらえる。☛向き合い方

問題解決できるものは介入していく ☛ 排便処置・マッサージ・清拭など 細かな手順の共有(本人・家族・管理者・援助者・多職種など)をする。

感情を吐き出しやすい相手としての「援助者の在り方」があるのではないか。☛自信がない、新人である、タブレットの使い方に戸惑っているなど。姿勢が悪い、言葉遣いが悪いなど。直接ケアに関係ないのところも患者や家族は見ている。日ごろから関係性を創っていくことを丁寧に行う。

患者さんの怒りの表現やクレームによって、「学び」もあるが、援助者の心の傷になることもある ☛ 言い合える環境を整える

難病抱えながら生きていくということ ☛ 家族だけの問題としない方法 ☛いろんな社会資源の活用・選択・発信・交流など

深い話をすることができました!皆さん本当にありがとうございました!!一ヶ月たつのは本当に速いですね!次回は、9月25日です。よろしくお願いいたします!