看護師の日常には、「これは本当に看護なの?」と疑問を感じるような業務がたくさんあります。「雑用」と言われる作業、例えば物品の補充や清掃、患者さんの忘れ物対応、書類整理や連絡事項の伝達など、どれも一見すると看護とは無関係に見えるかもしれません。
しかし、「雑用」と思って仕事をすると、その仕事自体が「雑」になってしまいます。一見小さな仕事であっても、それを看護の一環と意識して丁寧に行うことで、質の高いケアにつながります。
しかし、こうした「雑用」とされる行動にも、看護としての明確な意味が存在します。
しかも、「雑用」のような仕事こそ丁寧にすることで「差」がつくんです。
看護とは単に病気やケガを治療するだけでなく、患者さんの生活を支えることであり、日々の小さな活動がその人の健康と回復に大きく関わっているからです。
たとえば、物品の補充や清掃は、感染予防や安全で快適な環境を整えるために必要不可欠です。清潔で整理整頓された環境は、患者さんの心を落ち着かせ、回復を促進する要素にもなります。
患者さんの忘れ物対応や細かな連絡業務は、患者さんや家族との信頼関係を築く大切なコミュニケーション手段です。「安心感」を提供することは、看護の本質そのものです。
さらに、こうした一つ一つの「雑用」を通じて、患者さんの状態や変化に気づく機会も生まれます。物品を補充しながら患者さんと交わす一言、忘れ物を届ける際の表情の変化、こうした些細な瞬間こそ、看護師が患者さんの「全人的ケア」を行う重要な場面です。
看護とは「人を看る」ことであり、その範囲には制限がありません。すべての「雑用」は、実は患者さんを支える「看護」そのものであり、それが積み重なってより質の高いケアを生み出します。
「これは看護なのか?」と感じるような小さな仕事も、実は「看護である」という自信を持って向き合い、胸を張って取り組んでいきたいです。
私は、白浜町に引っ越してからご近所のマダムと楽しい時間を過ごしています。私は、時々、「看護師さん」になっている自分がいます。ただ女子会トークなのですが、「看護」といえば「看護」があります。
私は、その人が健康かどうか、その人らしく笑っていてそこに居るかどうかがすごく気になる人なんだと感じています。それが、私の『大切なこと』なので、違和感があるときは、ちょっと踏み込んで「大きなお世話」なことを言ってしまうかも・・・大きなお世話なら手を引くし、大きなお世話ではなければ一緒に前進しようと思います。