事例紹介が、細かい!

ペーパーペーシェントを用いた学習は、看護基礎教育ではよくおこなわれています。

しかし、かなり作り込まれていて、カルテのような読み物になっています。初学者には、情報を分類させたり、情報から看護上の問題点を考えさせたりするのには、有効な手法と言えます。

問題点として、実習に行ったとき、あるいは新人看護師になったとき、様々な情報がないとなにもできないと思い込んでしまうことです。

私は、5月に入ってから「看護師日記」というのを書いているのですが、これを書き始めた目的があります。

一つは、抽象度の高い文章から年齢、性別、病名、病期、治療方法、人物像などを想像する ☛ 話し合う ☛ 年齢や病名を設定すると仮説が立つ ☛ 生活歴(仮説) ☛ 人物像(仮説) ☛検査データ(仮説)を作成するという逆パターンの学習方法を取り入れたい。いくつものパターンを考えることができる。グループによる違いがあってよいという学習をさせたい。

2つ目は、『看護覚え書』のたとえ話、授業や実習においてのたとえ話の一例として用いてもらいたい。

ペーパーペーシェントの完成度が高すぎて、ケーススタディの事例紹介でも無駄な情報が多くなったり、反面、国家試験の状況設定問題では、重要な情報を見落としたりしています。それは、ポイントを絞り込むことができていないからではないかと思います。

したがって、ある日常場面の事例から、学生に人物像をつくってもらうという方法はいかがでしょうか?

ぜひ、看護師日記をご活用ください!