教養科目は「豊かな人間性」の基盤。看護だけの基盤ではない。
毎週、どこかの学校で講義をするという生活をしていると、自然といろんな分野の先生とお話しする機会に恵まれます。先日、社会学の先生にお会いしたので、思い切って私の持論を伝えてみたんです。「社会学を1年生で学ばせるよりも実習を終えてから学んだほうが考える幅が広がり、就職してからも役に立つ教養になると考えるのですが。先生はいかが思いますか?」と。先生は、豆鉄砲を食らったお顔になっていましたが、「確かに、地域や病院の中でいろんな背景の方々と出会ってから、社会学を学ぶのは面白いかもしれませんね。」とおっしゃっていただきました。社会学の先生も学生たちが経験してきた実習を生かした授業にすると、先生の知らない世界を知ることになって楽しいと思います。お互いに楽しいっていいじゃないですか~(^^♪
ちなみに私は、社会学や文学が面白いと思ったのは30歳、哲学に出会ったのは40歳、英語に出会った50歳(笑)
それはともかく、「でもね~国家試験に受からないと」とおっしゃる先生もいらっしゃるのですが、ちょっと違った立ち位置から物事を俯瞰することで見えてくるもの、理解できるものもあるのではないかと思っています。人口動態、社会保障などは一般常識問題。状況設定問題は読解力。国家試験対策を反復的に解くよりも効果が上がるかも!!
講師の力量や講義方法で教養が身につかないということではなく、学生の「主体性」を発揮できる仕組みを考慮すべきだと思います。教養科目の3分の1の時間は、学んだことのプレゼンをするとか、テーマごとの分科会を開催してディスカッションするとかすると楽しそう。前にも同じような内容のことを書いています~笑
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