中国は高齢化社会にむけて着々と備えています。
中国の市人民政府視察団が、堺市の病院と施設を見学に来られました。中国と日本の「医療と福祉の異文化交流会」が実現しました。
私にとって初めてのコーディネーター役だったのでドキドキでした。でも、双方の皆様の協力的なご参加によって和やかでかつ活発な交流会となりました。ご協力いただいた病院の院長先生や看護部長、事務職員の皆様、心よりお礼申し上げます。
中国の皆さんは、お年寄りを大切にしたいという思いと豊かな老年期を迎える社会を実現したいという思いがあふれていました。視察団員さんが100歳の利用者さんに笑顔で話しかけ、利用者さんも「ほう、ご苦労さんです」と話されている様子(言葉は通じ合っていませんが)をみると医療や福祉に国境はないとあらためて思いました。
屋上、談話室、リハビリ室、どこを見学しても、いろんな質問があふれてくるといった様子でした。異文化に触れた時に生じる自身の内側から引き出されてくるエネルギーを感じました。
中国に帰って、いろいろ伝達していただき、そしてまたそこから何かが始まっていったら嬉しいです。
留学という制度は、高校生や大学生に多いと思います。それはとても意義のあることです。応援します。でも、おじさんやおばさんになっても異文化交流会っていいなと思いました。これからの時代、おじさんやおばさんになってからも必要ですね。異文化交流会は、今までの「病院・施設あるある枠」から飛び出して、成長する組織へと生まれ変われるチャンスだと思います。