「将来を担う看護職員に求められる能力とは何か」というところから、カリキュラム改正ははじまります。

私が、実際に大阪府の保健師助産師看護師実習指導講習会で講義をしたり、演習をしたりして気づいたことです。実習指導者さんの抱えている悩みは、看護学生の「コミュニケーション能力」がダントツです。

学生が、患者さんに話している言葉を聞いて「え?」となったり、報告や連絡を受ける際にコミュニケーションエラーが生じたりするとのことでした。

学生は実習までの準備で、コミュニケーション論や人間関係論演習、シミュレーション学習、ロールプレイングなど多岐にわたって学んでいます。現場で活用するのとでは違うんですかね~。

コミュニケーション能力は学生だけが学ぶのではなく、指導者さんともっとオープンな交流会的な要素を含んだ場で、お互いが学ぶという機会をつくるほうがよいと考えます。「実習指導者さんとの交流会」が基礎実習に組み込まれるというのはいかがでしょうか。

学生たちは就学前から、同年代、同学年、同学校という場で学び続けています。とても小さなコミュニティで安全に守られ育ってきました。年代が違う、立場が違う人とのコミュニケーションは、少々苦手かもしれません。

そこで私は、低学年から実習に出ることをお勧めしています。https://kango-support.or.jp/2380

まずは、シンプルに対象者の健康状態と年齢の軸に分類し、難易度の低いほうから高いほうへと経験(実習)の機会を持つという考え方で、極力早い時期からはじめてはいかがでしょうか。「ここにも看護がある」というくらいのごく当たり前の日常から始めたいものです。臨床判断能力を養うためのカリキュラムの改正には必要な考え方だと思っています。

小学校から高校までプログラミングやプレゼンテーションのような授業をしてきているのにもかかわらず、看護学校に入って、急に思考力が低下したり、コミュニケーション力が低下したりしない、というのが私の推論です。もちろん、複雑な状況下でのコミュニケーションは求められるとは思いますが、能力を開花させる手段や方法は無限大にあると思います。

「コミュニケーションを楽しむ」くらいのシフトが、カリキュラム改正に求められていると思います。看護の場と看護基礎教育の双方向的な「コミュニケーションの場」があって、カリキュラム改正の土俵ができると思います。「将来を担う看護職員に求められる能力」を一緒に開発していけるといいですね~決して、学校だけで考えないことが大事なのではないでしょうか。

新カリキュラムに関する考え方は、いろいろ記事にしていますので、ほかにもご覧ください。

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