看護基礎教育のカリキュラム改正を先取り!その1

看護基礎教育とは、国家試験を受ける前の看護教育です。平成20年の第4次改正から、はや10年。10年ひと昔とはよく言ったものです。やはり、今のままでは「古い」。

少子高齢化、疾病構造、地域医療構想、地域包括ケアシステムの構築となると、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される、つまり、ソーシャルインクルージョンの考え方を取り入れていくことかしら?

領域横断的なカリキュラム、シミュレーション教育は当たり前。母性看護学や小児看護学は、実習先の確保も困難だと聞くけれど、実際のところ、成人看護学実習は、入院している患者さんのほとんどが老年期の方が多いので、成人看護学実習ではないという問題だって見逃せません。そもそも成人看護学を病院実習にしている時点で「成人期にあるケアを受ける人の理解」になっていないのです。労働環境や産業医療、地域の夜間診療、障害者施設などとの連携は必要だと思います。まだ、症状は出ていないけれど、この生活(食事・運動・睡眠など)、この働き方をしていると、症状が出るリスクが高くなるという「健康教育」的な実習が必要なのかなと思います。もちろん、兆候が出た時の早期発見や対処も重要ですが。

そういう意味では、入院していない子どもや妊婦さん、子育て中のお母さん、高齢者の方のほうが多いのだから、病院中心の実習の枠を外さなければなりません。

とはいえ、地域性はあります。豪雪地帯の看護と大都会のど真ん中の看護とでは、ずいぶんケアの優先順位が違うでしょう。そんな地域性をしっかりと広い視野で持ってマーケティングする力が必要なのでしょう。まあ、細かいことは、AIにやってもらいましょう。そのデータを生かすも殺すも看護師次第。

それから、外国人人材の課題が連日、報道されています。その一方で、日本のニートの数は2017年、71万人です。71万人は既に世の中を動かせる人口です。看護ができることないかな~とか思うんですよね。

ひとり暮らしのお年寄りも増えて、患者安全、療養者安全と言うらしいのですが、そもそも外国人人材の課題やニート人口から見て「安全」って何だ?と思います。この問いかけは、学生たちの臨場感を掻き立てませんかね?学生たちの実践能力というのは、学生たちが、社会に起こっていること、目の前に起こっていることを自分事としてとらえて、考え、行動していくこと、その結果から、また、学ぶこと。看護の教材は、そこら中に転がっているように思うのです。

「子育て看護実習」「多様化する学校の看護実習」「就労支援看護実習」「異文化看護実習」「看取り看護実習」・・・学生とブレストしたほうが、いろいろ出てきそうです。

生まれてから死んでいくまでの人間としての営みや、山あり谷ありをケアする。そして何よりも人間として育っていく場、コミュニティを創造する力強い看護師を育成したいものです。一度でも、「これが看護だ」を目の当たりにすることができたなら、3週間ごとに実習先を変えなくても、チームの一員に入れてもらうくらいの勢いで現場に入り込んだ実習ができたら、どこでも通用するチャレンジする看護師になるのではないかと思います。やっぱり、実習では、ケアの対象者が先生だと思います。

「安全」ってなんだ?何もさせないことなのか?違和感ありますよね。

看護基礎教育のカリキュラム改正からは、目が離せないですよね!!「その2へ続く」