「焦るな、キケン!」

模擬試験などで覚えたはずなのに、「どうしても思い出せない!」と言うときありますよね。

私は芸能人の名前とか、ほんとに思い出せないくせに、誰と結婚したとか、何のコマーシャルに出ていたとか、やたらと出てきます(笑笑)

「あ~なんやったかな~」みたいな感じ。芸能人の名前なんて忘れても構わないのですが、113回看護師国家試験を受ける皆さんは、1回インプットしたものを思い出せないのは焦りますね!焦るだけならそのうち思い出すかもしれません。しかし、頭の片隅に思い出せないことが残ってモヤモヤして、次の問題を100%の力で解くことができないのは厄介です。

かといって、無理やり「焦るな、焦るな」と言い聞かせるのは逆効果です。呼吸を整え、背筋を伸ばす、といった決まり事をつくっておくといいと思います。ただし、呼吸を整え、背筋を伸ばしたからと言って答えは出てこないのですが、答えに近づく方法をとることができます。

国家試験の本番は思い出す力=想起する力が大事です。

いろんなことを詰め込んで覚えてきましたね。それは、よく頑張りました!

大切なときに思い出す力は大事です。看護師国家試験は選択問題なので「これは違う」がわかるのもOK!

しかし、勉強したことは覚えているけど、なんだったか思い出せないことあって迷ってしまうということがあります。

メモを書いたことは覚えているけど何だったかわからないみたいなことです。これは脳に浅く刻まれているようなものです。

看護学生なら、ADLとかQOLという言葉を忘れないのは、何回も想起した言葉なので保持されたんですよね。

しかし、よほど特殊な職場環境で働かない限り何度も想起しないような言葉は保持しにくいのです。私は、看護師として働いていたときエリスロポエチンについて語ったことはありませんでした。ただ、その周辺のものは、何度も想起しました。腎臓のことも、赤血球のことも。

記憶を保持して、取り出したいときに取り出すためには、この言葉にいくつの周辺の知識がくっついているか理解しておくことが大事です。実際に思い出したいけど思い出せないときは、周辺の言葉を試験用紙のすみに書き出してみてもいいかもしれません。関連しているものにつられて脳に薄く張り付いていたものや脳のどこかの引き出しに入り込んでいたものを発見できる可能性があります。

何色の付箋を貼った、どこで勉強した、○○先生の授業だったなど直接答えと関係ないようなことでも構いません。

アプリを使って成績がいまいち伸びないと相談されるケースでは、あえて紙媒体の本や付箋を用いて学習して、スルーしない行動をとることをお勧めしています。ほかには、図やイラストにしてみるとか。状況設定問題のようなストーリーで特定の病名の概要を覚えるとか。という意味でも、状況設定問題は大事な勉強方法ですね。

忘れた~思い出せない~と苦しまないで、脳のどこかにきっとある!だから、あたふたした状態で問題を解かないでね。

靴屋さんにお魚を買いに行かないと同じで、思い出したいものが置いている近くまで行くことが大事です!!