軽度知的障害をもつ子どもが学年や様々な学校混合の野外活動に参加することのメリット

軽度知的障害をもつ子どもが学年や様々な学校混合の野外活動に参加することは、多くのメリットがある。
  1. 社会的スキルの向上
  2. 自己認識の向上: 興味や関心をもつものに触れる機会に恵まれる。
  3. 偏見のない環境をもつ
  4. 自然との関わり: 野外活動は感覚的な経験や身体的な活動を通じて、新しい学びの場を獲得できる。虫や草花など興味を持つものを発見する機会になる。
  5. 困難な状況への適応能力を養う
  6. 感情の調整: 新しい経験や環境での反応や感情のコントロールを学ぶ。
  7. 自尊心の向上: 成功体験(スモールステップ)を通じて、自分の能力や価値を認識することができる。

デメリットや懸念点にも考慮する。

  1. 適応困難: 新しい環境や集団に適応するのが難しく、ストレスや不安を感じることが考えらる。
  2. コミュニケーションの齟齬: 他の生徒や指導者とのコミュニケーションで誤解が生じる可能性があり、これがトラブル(喧嘩)の原因となることもある。
  3. 安全上の懸念: 野外活動での指示や計画を伝達する際、障害を持つ子どもは特定の状況やアクティビティでリスクが高まる可能性がある。(ハイキング、海や川の事故・危険な生き物や植物に触れるなど)
  4. 周囲の偏見: 混合された環境での活動により、障害を持つ子どもが他の子どもたちからの学校教育におけるステレオタイプから仲間外れになることがある。
  5. 感情的な問題: 新しい環境や挑戦的な状況で、感情的な問題(悲しみ、怒り、挫折感など)が増加する可能性がある。
  6. 疲れやオーバーワーク: ルーティーンワークでないことから過負荷が原因で疲れやストレスが増大することが懸念される。てんかんなどがある場合は「疲れ」の早期発見が必須である。
  7. 適切なサポートの不足: 活動の中で適切なサポートやガイダンスを受けられない場合、子どもが困難な状況に直面する可能性がある。

どのような支援が必要か。

  1. 事前の情報提供: 活動内容やスケジュール、注意点などを事前に共有し、不安を軽減するための質問や説明の時間を持つ。必要に応じて保護者の意見を聴いておく。
  2. 個別のニーズの理解: 子どもの特性やニーズを把握し、適切なサポートができるよう準備をする。
  3. 状況に応じたサポート: 一般的な指示だけでなく、必要に応じて個別にサポートや指導を行う。
  4. 安全確保: 事故やトラブルの予防策を考え、緊急時の対応策も準備しておく。
  5. 感情のサポート: 子どもが感情的になったときや困難な状況に直面したときのサポートを行う。適切な感情の表現や調整の方法を一緒に考える(対話)。
  6. 適切なフィードバック: 子どもの努力や成果を認め、肯定的なフィードバック。同時に改善点を提案し、それによって得られるメリットを説明し、すぐに体験できるよう働きかける。
  7. 他の子どもたちへのガイダンス: 障害の有無にかかわらず、一人一人の個性を理解し合うことを提案する。
  8. 継続的なコミュニケーション: 保護者や関係者との継続的なコミュニケーションを保ち、活動の進行状況や子どもの様子を共有する。
  9. 適切な環境調整: 必要に応じて、活動環境を調整。例えば、静かな場所での休憩時間の提供や、道具の変更など。状況や子どもの反応に応じて、活動内容や進行方法を柔軟に調整する。
  10. 参加の選択: 強制せず、子どもの意志や興味に応じて参加活動を選べるようにする。

サポートする大人は常に子どもたちのニーズや感情を理解し、適切な支援を提供することが重要である。野外活動を通して、学校以外の場で生き生きと過ごすことのできる空間を創造することは将来的(働くこと・社会性を養うことなど)に必須である。

保護者の元を離れ、ひとりでも気持ちを理解してくれる人がいると感じることができることは、今後、また何かに挑戦してもいいと思うことができる。障害があるとされる子どもたちのみならず、子どもたちがそのような気持ちを抱くことのできる集団社会を支援することは、暮らしの中の健康をサポートすることにつながる。