ケーススタディは、学生や新人看護師のものではない!

ケーススタディは、よく看護学生や新人看護師、2年目看護師がまとめて、発表会があったりします。

それは良いのだけれど、せっかく院内や施設内でやるのであれば、多職種が合同でできるようなケースを取り上げるのが良いのではないかと思います。

論文をまとめることも大事なのですが、事例提供者になることが大事です。☛この提案については、参加してくださった方からも共感を得られました。

「こんな事例(患者、問題点)に対して、こんな介入をしたら、しなかったときと比較して、こんな結果が出ました」と言うことを発表し、グループワークをして、考察を深めて共有します。☛ 発表者も参加者も学び合えるではないかと思います。

☛この提案については、昨日参加していただいた皆さんもおおむね好評だったと思います。実際に理学療法士さんやケアマネさん臨床工学士さん、医事課の方も参加してくださっていました。このメンバーで、取り上げるケースによっては、地域医療・福祉や安全管理、虐待リスクの予防など、多岐にわたって検討することができます。

発表者が新人看護師さんや2年目の看護師のケースの場合は、「こんな事例(患者、問題点)に対して、介入(口腔ケア、食事介助の方法、気分転換活動、術後疼痛へのケアなど)をしたら、しなかったときと比較して、こんな結果が出ました」をより小さな視点で取り扱えばよいと思います。ただ、この時、口腔ケアは歯科衛生士さんと、食事介入は栄養士さんと一緒におこなっても面白いと思いました。

発表者が、3年目以上の人は、多職種連携ケーススタディチームを結成するといいのではないかと思います。講評者もチームで行うといいのではないかと思います。

講評をする際には、まず、「事例提供、ありがとうございました。」と感謝を述べます。「この事例を提供してくれたことによって、○○が良かったと思いました」「この事例を提供してくれたことによって、○○について改めて考えさせられました」と言う感じです。不足している部分は、次につながるように具体的に追加するとさらに良くなるのではと言う点を述べるようにします。と、いいつつ、ブーメランのように自分に戻ってくる言葉です!そこが大事だと思います。

1例1例丁寧に、振り返ることは、とても学びになると思いますので、ぜひ、楽しく学び合えるケーススタディになるといいですね!このケーススタディの積み重ねが、臨床判断能力の強化や多職種とのコミュニケーションが良好になり医療安全につながっていくのではないかと思いました。

お忙しい中、参加してくださった皆様、ありがとうございました!