最近、お義父さんを老衰で亡くしました。88歳でした。

コロナ禍ということもあり、あまり会うことはできませんでしたが、痛みや苦痛を訴えることもなく、静かな最期であったと思っています。

粛々と葬儀を終え、何事もなかったかのように日常生活を送っています。それは、私たち家族にとって、父が入院していた1年間、死の受容過程を支援してくれいていた医療スタッフの皆様のおかげだと思っています。

そんな中、私は、某精神科の病院で「精神障害のある人の看取りのケア」の話になりました。

令和元年、精神科の平均在院日数は、約265日(厚労省HPより)です。これでもだんだん減ってきていますが、依然として諸外国と比較してダントツでトップです。長期入院患者さんは高齢化が進んでいるので、ますます注目すべき内容だと感じました。

もともと精神障害があり、高齢となると、ほかの疾患を併発することも少なくありません。精神科単科の病院であれば、ほかの病院に受診に同行することもあるそうです。

なるほど・・・・

精神障害のある人が高齢のために併発する疾患をどのように治療するのか?また、どこまで、治療するのか?(手術療法、放射線療法、化学療法など)そして、その治療過程を耐えうる精神状態にあるのか?

ちなみに精神障害者の定義は、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第五条、(定義)統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいう、とあります。

精神障害者の人のことはあまりわからないという人も、精神障害があるというだけで長い治療を余儀なくされ、高齢となって他の疾患を併発し、その症状に苦しむ、またその治療過程で苦痛を伴うということは、とても苦痛なのではないかと想像できるのではないでしょうか。

そして、ケアをする側も「痛み」「葛藤」を感じているのだと思いました。

ほかの病院やクリニックはどうしているのだろう?精神科訪問看護ステーションはどうしているのだろう?

自らの治療方針に関する意思決定をどのように支援していけば、高齢で精神障害がある人々の豊かな最期になるのだろうか。

私は少しづつ、このテーマについて、調べたことや考えを残していこうと思いました。