「はじめに」が意味不明すぎて逆に面白い。自画自賛( ゚Д゚)
前回章立てした資料の「はじめに」の文章です。長々とカエルとカタツムリについて説明してしまいました(笑笑)
表紙は、カエルとカタツムリにしました。なぜ、カエルとカタツムリなのか、説明したいと思います。
カエルは両生類です。両生類は、進化の過程で魚類から陸に上がり四肢を備えた生き物です。日本でよく見かけるのはヒキガエルやニホンアマガエルです。
そのニホンアマガエルの暮らしは、まず5~6月頃が産卵時期で、オスが鳴きメスを呼びます。卵は水田や池などの水草に産みつけられ、一度の産卵数は5~30個ほどです。1匹のメスは1年で500個から1,000個の卵を産むともいわれています。卵は数日~10日ほどで孵化して、オタマジャクシになります。その後、数日経つと後ろ足が生え、次に前足が生えて尾は吸収されてカエルの姿に変化し、皮膚の色は少しずつカエル色になります。
オタマジャクシは水中の生活のためエラ呼吸です。変態して陸上の生活になってから肺呼吸を始めます。ちなみに人間の胎児は羊水の中でエラ呼吸はしませんが、産まれてから肺呼吸になるという点で親近感を覚えます。
成体になったカエルは、吸盤を使って草や木へ上がり陸上での生活を始めます。皮膚の色は、葉や土の色に擬態できます。おそらく同調圧力によるものではありません。カエルは変温動物なので、気温が8~10℃以下になると土の中や落ち葉の下にもぐって冬眠し、暖かい季節が来るのを待ちます。ワークライフバランスを意識した休暇ではありません。以上がカエルの暮らしです。
一方、カタツムリは、貝の仲間の軟体動物で、タコやイカなどと同じグループです。軟体動物のなかでも唯一陸上に上がることができた腹足類です。また、雄の生殖器官と雌の生殖器官を一個体に持っている雌雄同体です。受精時に水を必要としなかったことなどが、腹足類が唯一軟体動物の中で陸上にあがれた理由だと考えられています。
カタツムリは、移動する能力が低いうえに川を渡ることは苦手です。そのため、孤立したグループがいくつもでき、それらがそれぞれ別種に進化したため、種数がどんどん増え、日本だけでも800種類ほど生息しているといわれています。まさに「よわみ」を「つよみ」に変えたレジリエンス王なのです。
カタツムリは、葉っぱ、花びら、落ち葉、キノコなどなんでも食べます。移動する能力が低くても餌を選ばないことによって、生き延びてきました。カタツムリは人間と違って、便を黄色にする胆汁を出さないので、緑黄色野菜を食べるとカラフルな便を出します。私たちが1年中カタツムリを見ることがないのは、冬は冬眠し、真夏は夏眠し、かつ夜行性だからです。ロックダウンをしているわけではありません。
私が、カエルとカタツムリについて長々と説明してきた理由は、両方に共通している「変幻自在」が、生き延びるカギだということを言いたかったからです。
はじめてオタマジャクシを見た人が、カエルになると想像したでしょうか?人間でいえば、全くの別人になるようなものです。そしてカタツムリは、男性でもあり女性でもあるのです。私は、同じ生き物であるカエルとカタツムリに「その発想はなかったよ!」という感動と尊敬を感じます。可能ならばコミュニケーションをとってみたいです。
「なにを信条として、変化してきたのか・・・」と質問したいです。私は目の前のことしか見ずに生きてきたというのに。そして、時には「社会通念上致し方ない」という選択をしたことさえあるというのに。
間違いなく言えることは、私たち人間が、今後も地球上であるいは宇宙の中で生きてのびていくためには、カエルやカタツムリのように「変幻自在」に生きることが求められます。
生まれてきた環境、時代や価値観、国や政治、地域、家族、個人のもつ顕在化した能力がどんな状況や状態であっても、看護や教育は、豊かな心をはぐくみ、あるいは何度でも豊かな心に生まれ変わり、健やかに自分らしく生きることを可能にしていきます。
この資料は、看護と教育の基礎になる視点や知識や技能について習得できる一助として活用していただければと願っています。
と、まあ、変な文章なんですが。3時間もかかったはじめっから「はじめに」を書いてみた件でした。こちらの章立てに続きます。→https://kango-support.or.jp/6333