プロティアン・キャリアは看護基礎教育にも入れていきたい!

プロティアンとは、「ギリシヤ神話に出てくる、思いのままに姿を変える神プロテウスのこと」です。

「プロティアン・キャリア」とは??

神プロテウスの姿から「社会や職場の変化に応じて柔軟にキャリアを変えていく」、つまり「変幻自在なキャリア」という意味らしいです。

私は、結婚や出産、阪神淡路大震災、育児、介護という人生のイベントがあるたびに「看護師」「看護教員」として、異動や転職をしてきました。それは、家庭と仕事の両立、ワークライフバランスといえば聞こえがいいかもしれませんが、葛藤の日々、苦渋の選択という場面もありました。いま、看護教育で起業をして4年目。コロナの影響を正面から受け、実に感慨深い時期を送っています。

キャリアは、組織に預けるものではなく、自分で育て形成する。☛生涯を通した全過程である。☛自分で変えることができる。

私は、何ができるのか。何を求められているのか。何がしたいのか。どこに向かっているのか・・・・・

年功序列や終身雇用が崩壊するなか、人生100年時代をむかえ、看護師が「ジェネラリスト」「スペシャリスト」「管理職」「教育職」「起業家」として働き続ける時間はどんどん長くなっていきます。医療や看護の技術の進化や社会の変化に伴って、私たちはこの先「同じ看護(教育)を続けていく」という選択肢はありません。変化する環境に応じて、看護の働き方も変幻自在に変わることが「プロティアン・キャリア」です。

私たち看護師が、時代のニーズの変化に適応して変幻自在に変わるキャリアを構築できれば、きっと「健康で長く働き続けること」ができます。

元ラガーマンの医学部進学、京大出身の銅メダリストは旬な話です。看護師もお笑いタレント、漫画家、小説家として活躍しているし、私のヨガの先生(看護師)の履歴書は別添が必要だと思います。

さて、あなたは果たしてプロティアン人材なのでしょうか。

【チェック項目】
□ 毎日、新聞を読む
□ 月に2冊以上、本を読む
□ 英語の学習を続けている
□ テクノロジーの変化に関心がある
□ 国内の社会変化に関心がある
□ 国外の社会変化に関心がある
□ 仕事に限らず、新しいことに挑戦している
□ 現状の問題から目を背けない
□ 問題に直面すると解決するために行動する
□ 決めたことを計画的に実行する
□ 何事も途中で投げ出さず、やり抜く
□ 日頃から、複数のプロジェクトに関わっている
□ 定期的に参加する(社外)コミュニティが複数ある
□ 健康意識が高く定期的に運動している
□ 生活の質を高め、心の幸福を感じる友人がいる

✔が12個以上 →プロティアン人材
✔が4個から11個→潜在的プロティアン人材
✔が3個以下 →ノンプロティアン人材

ちなみに、私は潜在的プロティアン人材でした笑笑

著者が編み出した、独自のプロティアン・キャリア実践方法が凝縮されています。看護基礎教育から取り入れておきたい視点。さらに、現役の看護師さんの豊かな人生を考えていくうえでも大事な視点だと思います。