eラーニング、地域における演習とプレゼン。

人間は、さまざまな環境の影響を受け生活を営んでいます。「人の暮らしと看護」は、一人一人が自分らしく健康に暮らしていくことを支える看護の基礎について学びます。地域・在宅看護論と関連が深いのは言うまでもありません。しかし、そのほかの専門科目においても「人が暮らす」ということを、学生自身が一人の人間として(自分事として)学んでほしいと考えています。人の暮らしに関心を寄せ、正常か、異常かという線引きではなく、その人の暮らしの中に、何か障壁や制限、困難感があるのであれば「看護」は何ができるかを考えて行動を起こしていく科目です。さらに、人が暮すという日常に価値や幸福を感じられるようにみまもり、支援する科目でもあります。

「人の暮らしと看護」1単位30時間(90分×15回)

科目目標:①地域で暮らす人々を取り巻く環境を理解する。②地域における社会資源の活用やネットワークの構築にむけて取り組むことができる。③人の日常における価値や意味の体験に触れることができる。

科目構成:① eラーニング+レポート(5人グループによる地域活動を行うための準備期間 計画書レポート提出)90分 ② 地域活動演習(5人グループによる地域活動)90分×12回 ③ 実践報告会(集合またはZoomによる同期型講義)180分

評価方法:実践報告内容及びレポート提出

地域活動というのは、消防署・警察署・役場・学校など、どの地域にもある職場とコラボをして受け身ではなく、看護学生として主体的な活動を行うことです。たとえば、役場では地域色豊かな課があります。そこでその現状を把握し、同じテーブルで課題に向き合ってみるとか(空き家対策、祭り、消防団、子ども見守り隊とか)。他には、農業・漁業・林業といったその地域独自の産業の高齢化が問題になっています。豊かに暮らし続けるということはどういうことなのか、話を聴く、一緒に仕事をしてみる・・・・などです。

この科目は、選択科目にしてもいいでしょう。また、例えば2年次のどの時期でも受講可能で、実践報告会のみ授業またはオンラインで集合できるようにしておくという手もあります。もちろん一斉に行う講義でもOKです。ただeラーニングを取り入れたり、地域活動という意味では、新カリキュラムっぽい(笑)

私がもっとも本気で考えているのは、②地域活動演習を離島や僻地など、今住んでいるところとは別のところに行けないものかと考えています。教員は同伴せず、オンラインで随時、進捗状況の報告を受けます。じつに新カリキュラムっぽい。

もし、こんな科目入れてみてもいいかも?と前向きに考えてくださる学校関係者の方が見てくれていれば、ぜひ、ブラッシュアップしたいのでご連絡ください。外部講師として引き受けることも可能です。学生が自分たちの力で地域に働きかけるチャンスを!!

就活にも強く、働きだしてからも役に立ち、保健師や助産師を目指す人にも一石を投じる科目になるといいな~と思っています。

お問合せお待ちしています。