看護学生の解剖生理学を充実させる!?

看護基礎教育検討会報告書の概要の中に「臨床判断能力等に必要な基礎的能力の強化のために解剖生理学等の内容を充実」との記載があります。

私も大賛成です!!

ただ、看護師の臨床判断能力に必要な基礎的能力というのは、暗記力だけではないということは明らかです。もちろん、ペプシン、トリプシン、リパーゼ、アミラーゼ・・・などは暗記しないといけないのですが、消化と吸収のことだけ考えて毎日生活していないので忘れるんですよね。でも、少しでも覚えた用語は、その活用の仕方さえ覚えればなんとなく使いたくなるものです。

たとえば、なんか最近やたらとカタカナ言葉って多いです~(‘;’)。セルフコンパッション、ポピュレーションアプローチとか。で、その言葉、いつどんなときに使うんだろう?と思って意識すると、使っている人が増えてきている感じがします。でも、どうもその文脈でその言葉出てくるかな・・・その使い方であってるのかな?みたいなこともあります。すると、自分が使うとき躊躇してしまいます。そんなときでさえ、間違いながらでも使っていくとしっくりと自分の言葉になったりします。という、経験はないですか?

看護学生の解剖生理学の充実は、何度でも繰り返し、活用するという方法が一番良いのではないかと思います。

解剖生理学用語の暗記は、単語帳でもできます。でも活用は、看護の中、つまり生活の中に取り入れていく以外にありません。そこから戻るか!というところから何度でも戻る工夫が必要だと思ます。

「また縄文式土器からやるの!」という「戻る」という意味ではなく、現代の文化に本来の人間としての英知が関連づくという感じです。(うまくたとえることができません!!)

こっそり、用語を活用していてもあまり意味がなく、使ってみる、間違ってみる、やり直してみるを繰り返しできるような授業や演習がいいのではないかと思います。あるいは、保育園の子どもに「なぜ、おしっこはちょっと黄色いのか」「うんこは茶色いのか、くさいのか」説明してみるとか。面白いと思います( ´∀` )

興味深くないと強化されるまえに、廃れていくのです。