成人看護学実習は、地域の中にある!!

成人期の特徴は、「大人であること」「働くこと」「生活を営んでいること」「家族を持つこと」「人生のイベントに対応すること」「ワークライフバランスをとること」「ストレスマネジメントをすること」「子ども、部下の育成に取り組むこと」「健康学習に取り組むこと」などなど、切り口はいろいろあります。

実習場所は、働くおじさん、おばさんのいるところです。健康づくりに力を入れて、健康寿命を延ばしましょう!という役割を担った実習も面白そう。

また、身体的・精神的に障害があり、地域社会の中で自立して暮らしている人も大勢おられます。ただ、先日の台風19号の避難所の風景をテレビでみていて、地域で暮らす障害のある人も安全に避難できたのか、避難所でトイレはどうしているのか、情報は得られているのか、密集した環境で耐えられるのか、あれこれ心配でなりません・・・・

看護学生が、地域で自立して暮らす成人期の障害のある人たちを常にサポートできるような実習ができたら、お互いにメリットがあるだろうと思うのです。行政とのコラボは必須です。例えば、車いすや白い杖を使用している方の通勤に同伴させてもらうとか。生活のささいな困りごとを情報収集して改善策を立てるとか・・・。アイデアは学生のほうがたくさんありそう。そして学生が卒業しても、サポートのリレーがつながっていけば「やりがいのある実習」になるだろうと思います。

病気をもった人を受け持つ場合、手術や化学療法などの治療を受け社会復帰に至る事例が人生100年時代の成人看護学実習かもしれません。つまり、①癌の早期発見(検診の実習)②検査・診断の過程の実習 ③手術前・手術直後の実習 ④退院指導の実習 ⑤慢性期への移行期の実習 ⑥化学療法・放射線療法中の実習 ⑦社会復帰支援の実習 ⑧社会復帰後の通院中、生活を支える実習 ⑨これら一連の経過の中で患者の意思決定を支える実習(葛藤や悩みの中で人生の振り返りを聴く実習)と、こまごまあります。一人の経過を見ることはできなくても、ジグソーパズルのように組み立てて学んでいくことはできそうです。(これは前にも書いた気がする)

「実習は大変だ~」ではなく、1年生のうちから「実習はやりがいがある」「看護学生が地域を支えているのだ」という実習を新カリキュラムでは構築して、地域に選ばれ、存在価値のある学校になっていくことが「新&真カリキュラム」だと思います。

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