人間の暮らしにいつも「看護」

看護基礎教育には、○○看護学実習とよばれる実習がいろいろあります。

この1か月間、お義母さんの入院経験を通して、いろんな実習を体験することができると考えました(どんな嫁じゃ!)。症状をかかえながら入院前の暮らしを支える「老年看護学実習」あるいは「基礎看護学実習」、入院から手術を受ける準備、手術、術直後の看護「周手術期の実習」あるいは「危機に直面した状態(精神看護学実習)」、歩行練習が始まって退院までの「回復期実習(慢性期への移行期)」、退院後、ベッド導入・手すり設置などの「在宅看護論実習」。自分の意思決定ができる今だからこそ「患者の意思決定を支える看護実習(どんな人生の終焉を迎えたいかの語りを聴く)」。ほら、ね(笑)。

こまごま、あっちこっちの実習場に行く必要ないな~と考えながら、介護をする私。同じ人にずっと引っ付いていく必要はないんだけれど、同じ実習場でもどんどん状況は変化するし、「今、ここで!」をしっかりやっていくためには、「今回は○○看護学実習なので、その経験はできません」は、流行の臨床判断力を養えないのでは?なんといっても臨床判断力は、文脈が大事ですから。

母性看護学は周産期のみではなく、思春期から更年期まで、また家族、女性特有の疾患と看護などなどを含めて、小児と母性看護学実習も工夫次第でもっと統合した「人間の健康」を観察する実習になりそう。

教員は、学生たちの様々な経験を共有して意味づけする場を創作すればOK。教員も学生も楽しそう。

マトリックスをつくってスタンプラリーをする

A~Dを学べて、あとは経験や体験を編集して「人間を統合的に理解」できるといいのです。同じ病棟で3か月ほど過ごせれば、ずいぶん単位認定できるのではないでしょうか?

学生が「場に慣れる」「居場所をつくる」というのも人間関係を基盤にした仕事だからこそ、自らチャレンジできるといいなと思います。

受け入れ病棟のスタッフも、学生たちに選ばれる病棟をつくって「育つ喜び」を体験してくれると嬉しいです~(^^)/