看護基礎教育のカリキュラム改正、楽しみです~(^^♪

学校外の学び、病院外の実習を増やしていきたいと考えます。

私は、美容師さんの学校で保健の科目を担当しています。先日の「皮膚科学」の授業は、クラス中が催眠術にかかったかのように入眠していました(爆笑)。確かに私の皮膚科学の講義は、おもしろくない・・・悔しいけど認めます(+_+)めちゃめちゃ勉強したけど撃沈です。

そこで、ひらめいたのが、新カリキュラムの「健康学習支援実習」(私が勝手にネーミングしています)で、この保健の授業、看護学生にやってもらってはどうでしょうか?その代わり、美容の学生からは、洗髪のやり方や爪の手入れ、メイクなどを指導してもらう。お互いに「指導する側」「受ける側」に立ちます。もちろん、お互いの学校の教員が打ち合わせをして、単位認定に響かない仕組みをつくります。

それぞれが選んだ道で学んだことを、シェアすることは、必ず自分の学びにもなるし、職業アイデンティティの確立にもなると思います。

グループで、プレゼンテーションすると「さぼる人」が出てくるんですよね~という問題。マンツーマン指導やきっちりとフィードバックをしてもらいましょうか?工夫が必要ですね。

さらに「多様な健康観支援実習」 (私が勝手にネーミングしています) では、国際的な視点、異文化、社会的文化的文脈を取り入れた早い時期の実習です。

WH0から「健康」を学んで、それを活用するために、いろんな人の健康への意識と価値観に触れる実習です。病院外の「看護」です。健康な人はより健康に。潜在的に健康でない人は早期に介入を。すでに健康でない (身体的・精神的・社会的側面のどれかにおいて健康でない) のに放置されているケースで、治療なのか?福祉なのか?どちらともいえないのか?そんなケースで看護が介入できないのか考え実践する実習です。行政、教育委員会、企業、地域のNPO法人とコラボすることもあるかもしれません。

産む、育てる、働く、病む、死ぬなどに対する意識や価値は、同じ国でも多様化しています。多文化共生の時代では特にお互いに理解し合いたいです。

という意味では、「看護地域社会貢献実習」でしょうか。長いな・・・。

とにかく、看護学校に入学してから、思考力も臨床推論力も大事なんだけれど、それらの力を発揮するためには、まずは、動いてみる、働きかけてみることが大事です。看護の知識は一人で修得できても、看護実践は一人では習得できません。看護実践家を育てるためのカリキュラム改正だからこそ、学校外、病院外にでて主体的に動きながら学ぶ方法を考えていきたいです。そうしておけば「指導ガイドライン」で実習時間が増えても対応できるし、増えなくても演習として扱えばよいのではないかと考えます(^^)

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