看護基礎教育のカリキュラム改正後の実習について

基礎看護教育のカリキュラム見直しでは、看護の実習場所が、病院中心から多様な場所での実習になることが考えられます。そもそも看護はあらゆる場所が対象なのですから当然と言えば当然です。日常の中に溶け込んでいる当たり前の人間と集団の思考や行動を看護の視点で見てみれば、そこに看護学実習は存在すると思います。

看護系大学も看護専門学校も基礎的な知識を身につけてから、実習に行くというパターンが一般的です。しかし、多様な場所が実習場になるのであれば、ひとりの人として、地域の子育てサークルや高齢者手芸クラブに参加して、一緒に何かやってみてから知識を獲得してもいいということになります。SNSでは多様な人と瞬時に友達になれますが、現実は、同じ年の同じような趣味や志向を持った人が集まってしまうようなので、「多様性の理解」は意図的に学ぶ仕掛けが必要です。

高齢社会なので、老年看護学に力を入れるという発想から、どんな成人期を過ごしたら、どんな老年期につながるかを考え、その仕組みを創造するような実習はできないものかと考えます。例えば、近くの会社や工場の人たちに「栄養指導をする」「運動指導をする」とか。癌になっても、うつになっても、治療後、働き続けるためにはどうしたらいいかを考えて、企業の偉い人の前でプレゼンするとか。

歯科衛生士の学生と看護学生が、コラボして、化学療法の副作用のある患者の口腔ケアについて検討会をするとか。口腔ケア用品を開発するとか。(私の頭で考えるようなことは、だいたいどこかでやっている、笑笑)

市町村とコラボして、独居高齢者のお宅訪問を看護学生が行うとか・・・・ある程度のルールは必要だろうけど、暮らしを教えたいのであれば、暮らしっぷりをリアルに見る、で、どうする?を考える。通院は?買い物は?転倒したら?地震が来たら?シミュレーションはそこからかな。

児童虐待の問題も、資格がなくても一人の人として、もっと学生が参入できると思うんです。なんでも、やりようです。というと、責任は?とか言われそう。誰かのせいにする前に、そもそも、子育てのできる人間社会にしていきたいな。

一方的に講義を聞くというスタイルから脱却して、社会が学生を育てるという仕組みを創らなければ、社会人基礎力なんて向上しないと思うんです~~看護基礎教育の新カリキュラムは、社会や世界とのつながりを強化したものでなければ、次世代へとつながっていかないから、さまざまなアイデアを持ち寄り、自校の特殊性と掛け合わせていくことが求められます~