キャンプナース交流会:役割と実践の最新動向
前回開催されたキャンプナース交流会は、大変有意義な時間となり、多くの学びと前向きなディスカッションが行われました。
キャンプナース文献レビュー経過報告
まず、四條畷学園大学の佐藤寿哲準教授による「キャンプナース文献レビュー経過報告」では、これまでの研究や文献に基づいたキャンプナースの現状が整理されました。
どのように対応するべきかという実践的な内容、やりがいと課題、キャンプナースのデータベースの作成、教育キャンプの現状など、欧米諸国の論文の整理の経過報告がされています。
日本では、まだまだキャンプナースという言葉が定着しておらず、「トラベルナース」「添乗員看護師」など同じようなことをしていても定義づけがうまくできていません。区別化して活動していけるようにしていきたいと考えました。
キャンプナーの実践報告: 判断困難事例と対応
次に、佐藤准教授による「キャンプナーの実践報告」では、判断が困難な事例に対する対応策が具体的に示されました。 参加者にとって貴重な情報源となりました。
キャンプ中の性被害の事例や予防方法などを話し合う機会となりました。
キャンプナースの役割
小児看護専門看護師の渡邊久美子氏は、キャンプナースが果たすべき役割について発表しました。渡邊氏は、豊富な経験をもとに、「キャンプナース」は、状況のアセスメントに悩むことも多々ありますが、経過をおって、フィードバックを得ることで自身のケアの質を高めていく工夫をされているとのことでした。
キャンプナースとしての「人間関係づくり」「場づくり」「見守り」「スキルアップ」の大切さを再認識させられました。
5回のドイツ国際平和村でのボランティア経験という実績も、参加者の皆さん(とりわけ私)にとって刺激的な情報でした。
キャンプナースの変遷と活動意義
次に、特定非営利活動法人ナックの副代表理事である赤木功氏から「キャンプナースの変遷と活動意義」についてお話がありました。 赤木氏は、キャンプナースの歴史的な背景と、その役割がどのように進化してきたことを説明しながら、青少年教育の現場におけるキャンプナースの重要性を再確認させられました。
会場からは、障害児キャンプの運営に関する質問、キャンプナースによる配薬と自己管理の考え方など、多様な質問があり大変興味深い講演であったことがうかがえました。
早速、11月のキャンプナースの依頼があり、会場からキャンプナースとして志願してくれました。
キャンプナーのビジョン〜青少年に主体的な学びを
最後に、私は「キャンプナーのビジョン」について話しました。今までの経験を活かし、キャンプナース実習というものができないかと提案しました。
教員をしていたことの卒業生も参加してくれており、心に残ったことは将来につながっていくのだと実感しました。
応答とディスカッション
発表後には、慎重な応答とディスカッションが行われ、参加者同士での意見交換も盛んでした。 キャンプナースとしての活動における悩みや課題、さらには新たな提案が飛び交い、今後の活動に向けた貴重なご意見が得られました。その反面、学生の特性からこの提案が成り立つのだろうかという貴重な声もいただきました。
まとめ
今回のキャンプナース交流会を通して、キャンプナーの役割や重要性が再確認されるとともに、今後の発展に向けた明確なビジョンが示されました。これからも実践報告会や勉強会を通じた学びを共有していきます。
次回の交流会も、多くの皆様のご参加をお待ちしております!