新人看護師を受け入れる準備が着々とすすんでいます。

どこの病院も想定外のことの連続で、不平・不満・愚痴が充満して、閉塞感で疲弊していたのではないか?と思っていたのですが、参加してくださった皆様の顔を拝見していると「すばらしい!」「かっこいい!」「たのもしい!」という感じでした。コロナ禍、新人看護師受け入れ準備や人事異動など何かとあわただしい中、教育のために時間を使う人たちの心意気に感動です。ありがとうございました。

私にとって、オンライン研修のメリットやデメリットについて情報交換ができたこと、各施設の取り組みに情報共有できたこと、とても有意義でした。

これからの時代、病院だけ、組織だけで完結しません。多様化したコミュニティが、情報共有をしたり、体験を共有したりすることが重要です。

新人看護師教育ということで施設ごとに講義依頼を受けていますが、プリセプターさんと新人看護師さん、あるいは指導者責任者さんがともに私の話を聴く時間、別々に聴く時間、また、それらを互いにどう解釈したかを共有する時間などを設けるように工夫しています。

相手の気持ちのわかる看護師さんを育てたいと思うのであれば、まずご自身の気持ちをしっかりと新人看護師さんに伝えることをお勧めします。患者さんの気持ちやご家族の気持ちを分かってほしいと思うなら、一緒に話を聴いてみる、お互いに感じたことを話し合ってみる、そこに違いがあることが大切です。そしてもっと大事なことは、患者さんがどうしたら健康になっていけるか、ともに話し合えることです。

コロナ禍、学校にも行けない、実習にも行けないという非日常を乗り越え、国家試験合格までたどり着いた新人看護師さんを、臨床スタッフは現場の働き甲斐をありのまま見せてあげて、頭の中を説明してあげてほしいです。新人さんのお話を聴いてあげてほしいです。米津玄師さんの「カナリヤ」の歌詞にあるように、お互いにそんなに力まなくても「いいよ~いいよ~いいよ~」です。

「カナリヤ」、好きな部分を抜粋してみました。看護的で、教育的じゃない?と感じるのは、私だけでしょうか。

あなたも わたしも 変わってしまうでしょう 時には諍い 傷つけ合うでしょう 見失うそのたびに恋をして 確かめ合いたい

いいよ あなたとなら いいよ もしも最後に何もなくても いいよ
いいよ あなただから いいよ 誰も二人のことを見つけないとしても あなただから いいよ 歩いていこう 最後まで はためく風の呼ぶ方へ