目からうろこの4月をねらえ!

唐突ですが、看護学校に入学して4月の初っ端から市民向け健康講座に参加させるという「看護学概論」はいかがでしょうか。座学や身だしなみは置いといて、世の中は、健康にどんな興味を持ち、どんな行動をしているかを見せたほうがいいのではないかと、ふと思ったのです。

たとえば、「市民向けのBLS講習」「小児がん家族の会」「認知症サポーター」とか受けてもらったほうが、やる気が出るように思うんです。あとは、時期が来れば専門用語に置き換えていけばいい。

でも、健康意識高い系の人ばかりでなはいですよね?どんな人?という発問から、市民講座に参加できない人の理由を考えて、話し合ってもらおうかな。「仕事が忙しい人」「障害のある人」「情報が取れない人」「関心がない人」「当事者すぎて遠ざけている人」などなどという答えは返ってきそう。もし、インタビューできたら「ヒューマンライブラリー」という試みに参加する感じですかね~(^^♪

基礎看護学実習も1年生の5月くらいに実施。5人グループくらいで、看護師、医師、理学療法士、レントゲン技師、臨床検査技師、栄養士、薬剤師などの医療職3年目くらいの手の届きそうな若い人にいろいろ質問をしてきて、「こんなこと誰も知らんやろ!」をプレゼン。そのあと、病院を支えている事務職、地域連携室、調理師、電気管理、守衛室、清掃の人、電話交換室(何があるかわからないけど)に伺って話を聴く。ここまでくると、学生たちが何を持って帰ってくるか私も見当がつかないけど。教員の「あれも教えたい、これも教えたい」から、学生の「あれも知りたい、これも知りたい」に注目することがねらいです。チーム医療、多職種連携、地域医療というのなら、その現場を見せて、声を聴くことかなと思います。教員はついていかない。調整するだけ。

バイタルサイン測定の練習は、先輩がグループごとに動画撮影したものを何度も見ることができて、自分たちも後輩のためにさらにクオリティをあげて動画を撮影しておきます。再生回数の多いグループが、わかりやすい説明や実施ができているということになります。こんな仕組みを作っておけば、教員がいちいち技術試験とかしなくてもいいのではないかと思います(笑)

看護基礎教育のみならず、新人看護師育成においても、いかに自分が主役になる教育のしくみをつくるかです。

課題を出しても、ほかの授業で内職しているのであれば誰の意欲も向上しません。その時間内に頭と体が動く楽しい授業を創りたいです。椅子と机があって前方にホワイトボードがあるという構造から疑ってみるほうがいいですね。

椅子とグループごとのホワイトボードがあるとか(パソコンがあると書こうと思ったけど、スマホがあるからいらないですね・・・)。ほかは教科書なくすとか(必要に応じて自由に買う)。白衣自由とか。入学式には入学生が夢を語り、卒業式には卒業生が成果発表会をする・・・とか。(卒業成果発表会に参加した在校生は何かの科目として参加できるといいですね。)

看護基礎教育のカリキュラム改正では、「ここまでやるか!」という挑戦ができるといいな~(^^♪

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