「馬を描いてごらん」と言われるから「苦手」が生まれる

私は、中学生も高校生も美術部だった。絵を描くことが好きだった。でも、美大に行くほど上手くはないと思っていた。

最近気づいたことがる。何かを描こうとするから「へたくそ」になるのだ。「何か」は「何か」であり、私の手の中で「何か」を表すことなどできないのだ。

小学生に「馬を描いてごらん」といえば、茶色いクレパスを手にとる。それは固定概念だ。

私が8月に訪れた宗谷岬で見た馬は、大地に根付いた樹木のように悠然としていて大空と北の海と草原の中に溶け込んでいた。少なくとも茶色には見えなかった。

 

ただただ、色と遊んでみてはどうだろうか。色がにじみ合う感じ。色が交じり合う感じ。色が流れる感じ。

きれいとか、きれいじゃないとかではなく、色から思いつくものがあれば言葉にしてみてはどうだろうか。思いつかないときは思いつかないでよいと思う。

絵を楽しむというのは、そんなものなのではないかと思う。学校教育を批判しているのではないが、「美術」と言う科目が、苦手意識を植え付けたとしたら可能性の芽を摘んでしまっていることになる。

表現の仕方は様々だ。一緒に楽しめば、さらに楽しいものになりそう!

今度お寺で、子どもたちと一緒にお絵描きをする機会ができそう!!やったね!