オンライン1時間30分がおおむね好評

外科や内科で働いている看護補助さんも、認知症のある患者さんと接する機会も増えてきたのではないかと思います。施設で働かれている方、認知症治療病棟で働かれている方、様々な背景をお持ちの方が参加してくれました!

アンケートの中には、「家族に、認知症の高齢者がいて困っていたから勉強になった。」とのコメントもありました。確かに・・・・

昨日の研修で、参加者の方から学んだこと。これは、ほかの参加者さんも驚かれていたので、取り入れてもらえればいいのかと思いました。

「入浴を拒否する患者さんに対しての声かけ」と言う事例をあげて、皆さんと意見交換をしました。ある施設にお勤めの方は、「入浴を拒否されたりしないです」と答えられました!

「素晴らしい!何か工夫されているんですか?」と聞いてみると、「お風呂に行くかどうか、話し合って決めて、一緒にお風呂に行って、介助が必要なところは介助をしています」と答えてくれました。

入浴係、誘導係、脱衣場係に分担せずに、患者さんのペースで「お風呂にいきましょうか」を決めているようなんですね。なるほど、なるほど。

どこの病棟でも、入浴、シャワー浴などの時間が決められていて、その時間内に入ってもらうというルールがあるものだと、私の頭はすっかりの「思い込み」がありました。反省。(この前、精神科単科の病院の研修で、おやつの時間決まってるんですか!と言って、驚いていた私が、入浴の時間は決まっていても当たり前と思っていた浅はかさ・・・・)

「お風呂の時間ですよ」と声掛けする場面、考えたら強引ですよね。患者中心じゃないですね~

本日の担当グループ(複数のスタッフが複数の患者さんを担当)にして、浴室をいつでも使えるようになっていれば、その人のペースで入浴をすることはできますね。もちろん、体調管理や治療方針など情報を共有したうえで。

「拒否」と言うのは、何かの押しつけがあるから「拒否」が生まれるのであって、「~したい」に対して、対応することについては「拒否」はないというとても当たり前のことだと納得しました。

ハード面の問題、スタッフ人数問題、いろいろあると思いますが、工夫次第で、患者さんの選択の自由度を高めながら、ゆったりと入浴してもらえるかもしれませんね。案外そちらの方が、時間、コスト、お互いの満足度も高いかも。

特に認知症のある患者さんに、声をかけるときは、急にスタッフがやってきて、「お風呂ですよ」と言われても、見当識障害、失語、失行、失認、実行機能障害のあるまま「お風呂の時間ですか、さあ、行きましょう」とはならないですよね。すごく当然です。

前提として、患者さんの名前を呼ぶ、私(スタッフ)の名前を伝える、ここはどこか、いつなのかを説明する、心地よいお話をしたうえで、「入浴」の説明と支援の説明をして行ってもいいかなと思えれば行くという感じですかね。温泉にでも行くような入浴の支援ができそうですね。

楽しそう・・・・