看護学生のプロセスレコード
看護学生のプロセスレコードは、私にとってとてもよい学びになる。
学生は、患者さんに「体調はいかがですか」と質問する。
この質問によって得られる解答のほとんどがうっすらとぼけている。
「よく眠れましたか」もいまいちな返事になる。
患者さんの最も関心のあることをズバリ訊いた方がいい。
「術後の痛みは、痛み止めを増やしてからどれくらいで効果が出てきましたか?」
「昨晩は、眠剤を飲んでからどれくらいで眠れましたか?」「何時間眠れましたか?」「熟睡感はありましたか?」
学生の質問と患者さんの答えがちぐはぐになっているのは、患者さんの「伝えたいこと」を伝える機会をつくられていないからだと思う。
教員の質問と学生の答えがちぐはぐになっているのは、学生の「気づいたこと、学んだこと、わからないこと」を伝える機会をつくられていないからだと思う。何年たっても反省だ。
看護と教育は同義語である。
「看護」とは何かについて考えていくことを意図として、「看護師日記」を書くことにしました。私の看護師、看護教育の経験に基づいて表現していますが、人物が特定されないように、また文脈を損なわないように一部修正しています。