看護師クリニカルラダー到達状況の確認 検討会(第1回 12月15日 参加者4名)

報告レポート:集まっていただいた皆さんは、中小病院の管理職の方々です。これから、クリニカルラダーの導入をしていく予定です。

現状の共有

  1. まずは、ラダー委員会を発足して、クリニカルラダー導入に向けて取り組んでいる。マニュアルが、古くなっているので、更新する必要性が出てきた。業務委員と連携する。
  2. 看護技術は、eラーニングで学べるように整備してもらった。しかし、ラダーとどのように連動させるのか?
  3. 日本看護協会が提示してくれているものを基本に大枠のものはできている。しかし、言葉の定義が共有できるのか心配。
  4. スタッフは、「クリニカルラダー」が取り入れられることを知っているが、詳しくはわかっていないのではないか。どんな評価されるのか、不安の声がある。私も不安・・・
  5. 中途採用の新人看護師にもラダー1から行うのか?(すごくベテラン)
  6. 勤務場所が移動になった時は、どうするのか?
  7. 准看護師や看護助手さんたちには、今まで通りの目標管理にするか検討中。

クリニカルラダー導入の意義の確認と今後の取り組み

  • あらゆる場における全ての看護師に共通する看護実践能力の指標として、看護の質向上に活用していく。あらゆる場で働く看護師の看護実践能力の向上のために活用していく。

今後の取り組み

  1. ラダー委員会を発足→理念の見直し、方向性の確認→クリニカルラダー導入に向けての計画立案とスタッフへの共有
  2. マニュアル見直し。業務委員と連携する。eラーニングの活用と意識付け。ベテラン看護師ほど独自のやり方でやってしまうので統一していきたい。やり方がバラバラだと、新人も患者も混乱する。安全管理の面からも必要だ。
  3. ラダーで使用する言葉の定義を共有できるよう、カンファレンスなどでも取り入れていく方向。(意思決定を支えるなど)
  4. スタッフは、どんな評価されると受け取っているようだが、あくまでも「到達確認」である。実践能力が向上したかどうかの確認なので、できているところは、どんどん力づけになっていくように声掛けをしていく。また出来ていないことも、やり方がわからないのか、やり方がわかる方法がないのか、ケアの対象者がイレギュラーな状態にあったからなのか、理由を聞いてみないとわからない場面もあると思うので、いろんな意味で確認(コミュニケーション)していくことが求められる。いい方向に生かせるといいのではないか。確認者として、第三者に入ってもらうこともあり。また、実践能力の向上がねらいなので、ディスカッションやアセスメントを問えるような場面、ケーススタディやカンファレンスの活用も視野に入れておく。
  5. 中途採用の新人看護師にもラダー1から、確認を行ってよい。上記にもあるが、あくまでも確認が目的だ。病院がちがえば、些細な方法の違いがあるので、その理由や意図の説明は必要である。また、他施設が行っている方法が、自施設よりも効率的で、患者の安楽につながるようなことがあれば、取り入れていけばよい。そのようなコミュニケーションができる場に活用できるのではないか。
  6. 勤務場所が異動になった時も、5と同じですね。
  7. 准看護師や看護助手さんたちのものも「協働」という観点からも導入していけるといいと思います。

以上

検討会の感想

不安いっぱいという感じでしたが、いろいろな意見を聴くことができて良かったです。組織が変われば、やり方や活用の方法も微妙に違うとは思います。しかし、画一的であることがいいのではなく、看護の実践能力が向上して、看護の質が向上して、ケアの対象となる方々の安心で健康な暮らしを支えるために、今後も変容していくものだと思っています。