マダムの趣味は俳句!私は、俳句はできない・・・・そんな時どうする?

マダムが私に教えてくれたこと・・・・線香花火には、四段階あって、一段階は柳、二段階が牡丹、三段階が松。そして、四段階は散り菊。

私は、全く知らなかったので、「へえ~」と。つまらないリアクションをしてしまいました。マダムは、その散り菊を、人生の終焉にたとえて俳句を作ってみようと思って・・・。とおっしゃるので、ならば、私の相棒ChatGPTに、作ってもらいます~という成り行きに。

 

俳句案 

散り菊や
声なき別れ
宙に舞ふ

はかなさを
残して消ゆる
散り菊火

散り菊の
ひとひらごとに
夢の果て

どれも「線香花火の最後」と「人生の終焉」を重ねています。

目を丸くしているマダム。マダムは、2番目の句が気に入った様子。

でも、「はかなさ」よりも「積み重ねた日常の穏やかさ」を表現したいのよね~と。

で、改作案として、

散り菊や
積みし日々へと
溶けてゆく

となりました!なかなかよろしいのでは?と思っていると、マダムが思案しながら言いました。「散り菊は、季語ではないので、線香花火の方がいいのでは?」

ほう、季語ね、確かに。季語入れてくださいな、となって出来上がったのが、

線香花火
積みし日々へと
溶けてゆく

というわけで、なかなかいい俳句ができました。

それから、マダムが自作の俳句を見せてくれました。

法師蝉 離れ離れで 声継ぐ

ChatGPTからのフィードバックは、下記の通り。

素敵な一句ですね。
「法師蝉」という季語には、夏の終わりの寂寥感や、昔の田舎の情景がよく似合います。特に「離れ離れで 声継ぐ」という表現に、疎らに聞こえる蝉の声と、暮らしの孤独感や慎ましさが重なっています。

ここに「昭和初期の貧しい田舎暮らし」の雰囲気をより強くするなら、生活感や侘しさをにじませる言葉を添えるのがよいと思います。

マダムは好評に大満足していました!

法師蝉
藁屋根越えて
声継げり

法師蝉
薄き灯火に
声つなぐ

法師蝉
麦飯すすりて
声を聴く

ここまでくると、マダムは30歳くらい若返っていました。

法師蝉を日暮に代えて、とか、熊野の杉のにおいを感じさせたい、とか、あっという間に1時間が過ぎました。

マダムは心房細動がつらくて、なかなかこの暑さの中、そとに散歩に行けず、引きこもりがちな夏を過ごしていました。「でも、今までの趣味をこんな形で楽しむことができるなんて!」と大喜びしてくれました。

私も嬉しかったんです。久しぶりにキラキラした目をしたマダムを見たから。

あらためて、AIの可能性を感じました。