グローバルに看護を考えるということ

新カリキュラムの国際看護の考え方は「グローバルに看護を考えること」。

どこかの国に行って看護師として働いていたという実績、とても素敵。

私の授業では、日本に住んでいる外国人の出産や治療や看護、死生観、宗教観を理解していくこと、異文化を持つ人たちと共に働くことに主眼を置いています。

国が違えば、文化も価値観も慣習も違います。

学生のレポートの中に「郷に入れば郷に従え」という考えを述べていました。つまり、日本に来たら、自分の価値観と異なっていても、日本の慣習や風俗にあった行動をとるべきである、日本語も覚えてほしいと言いたかったのだと思います。これから先は、海外の患者さんも来ると思うし、海外からきている看護師や医師、介護士と一緒に働くこともあると思います。自分自身も海外旅行先で入院するかもしれません。

「郷」って何?、と訊かれたら、「え?」となるかもしれませんね。

「郷に入れば郷に従え」を貫くのであれば、自身の国や組織の「郷」を言語化したり行動化したりしたいですね。とても、素直な意見でした。ここから学べる事、たくさんありそうです。

早速教材化します。学生の意見の中に学生が学びたい欲求が潜んでいることがあって、それに応えていくことも「異文化理解」かも。

私がおこなう「国際看護」は日本の中で、異文化感受性を高めていくということです。「知らないことがいっぱい」「誰も教えてくれなかった歴史がいっぱい」。地球で起こっている同じ出来事をいろんな視点で見ている人がいっぱいいることが、分かればいいのかなと思っています。

ワークやゲームを取り入れながら、楽しく「違い」や「同じ」を学んでいけたらいいなと思っています!

コロナが教えてくれたこともいっぱいありますね。なんでも教材になりそう。