やせてしまって。

彼女は、限界の限界まで痩せていた。

彼女は、少しの時間、車いすに座ることができた。

その間にシーツを交換した。

 

彼女のシーツには、彼女の寝ていたしわがあった。

シーツは乱れているわけでもなく小さなしわがあるだけだったが、彼女の重みであり、存在だった。

私は、ほっとした気持ちになった。

「看護」とは何かについて考えていくことを意図として、「看護師日記」を書くことにしました。私の看護師、看護教育の経験に基づいて表現していますが、人物が特定されないように、また文脈を損なわないように一部修正しています。