医療の現場では、昨日まで正しいとされていたことが、覆されることがある。
心肺蘇生のガイドラインはおよそ5年ごとに見直され、看護師国家試験の出題基準も数年ごとに改定されます。新しい薬が生まれ、機器が変わり、ケアの考え方も更新されていきます。
今、必死に覚えている知識も、いつかは古くなるかもしれません。
それでも、学ぶ意味がなくなるわけではありません。
国家試験に向けて積み重ねる日々の中で育つのは、知識そのものよりも、疑問を持つ力、「本当にこれでいいのか」と問い直す力、そして変わったことを知ったときに、謙虚に学び直せる力です。
これは、受験生のみなさんへのメッセージであると同時に、看護師として、教育に関わる者として、私自身に向けている言葉でもあります。
勉強がうまく進まない日もあると思います。模試の結果に落ち込むこともあるでしょう。
でも、わからないことに気づけたなら、それはもう学びが始まっているということです。
「学ぶことをあきらめない」という生き方を選ぶかどうか。
私たちは、その岐路に何度も立たされるのです。

