なぜか増え続けるカタカナ言葉……(笑)。
日ごろから使うと、ルー大柴か!みたいなことになるけど、学生さんには、「ルー大柴の方がわからない」と言われ、微笑み返し・・・。
看護師国家試験では、カタカナ言葉の意味がわかるだけで解ける問題がたくさんあります。よく出る用語を五十音順にまとめましたので、試験勉強や実習前の確認に使ってください。
※ 用語の意味は2026年10月時点の内容です。
■あ行
◆アウトカム(outcome)
クリニカルパスで設定する、期待される治療・ケアの成果や目標 [関連:バリアンス]
◆アウトリーチ(outreach)
支援が届いていない人のところへ、支援者が自ら出向いて支援を届けること [関連:訪問支援]
◆アカウンタビリティ(accountability)
説明責任。自分の判断や行為の理由を説明する責任 [関連:インフォームド・コンセント]
◆アカシジア(akathisia)
抗精神病薬の副作用。じっとしていられず、そわそわと動き回る [関連:錐体外路症状]
◆アキネジア(akinesia)
無動。自分から動くことが少なくなり、動作が遅くなる [関連:パーキンソニズム]
◆アクシデント(accident)
医療事故。実際に患者に被害が生じたもの [関連:インシデント]
◆アクティングアウト(acting out)
抑えている感情や葛藤が、言葉ではなく行動として表れること(行動化) [関連:防衛機制]
◆アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
これからの医療・ケアについて、本人・家族・医療・ケアチームが繰り返し話し合い、共有すること(愛称:人生会議) [関連:リビングウィル]
◆アドヒアランス(adherence)
患者が治療方針の決定に参加し、その治療を主体的に続けること [関連:コンプライアンス]
◆アドボカシー(advocacy)
権利擁護・代弁。本人の権利や意思を守り、代わりに伝えること [関連:アドボケイト]
◆アポトーシス(apoptosis)
プログラムされた細胞死 [関連:ネクローシス(壊死)]
◆インシデント(incident)
誤りなどがあったが、患者に被害がなかった、または軽かった出来事(ヒヤリ・ハットを含む) [関連:アクシデント]
◆インフォーマルサポート(informal support)
家族・近所の人・友人・ボランティアなどによる支援 [関連:フォーマルサポート]
◆インフォームド・アセント(informed assent)
子どもにわかるように説明し、子ども自身の納得(了解)を得ること [関連:インフォームド・コンセント]
◆インフォームド・コンセント(informed consent)
十分な説明を受け、理解・納得したうえで本人が同意すること [関連:インフォームド・アセント]
◆ウェルネス(wellness)
よりよく生きようとする、積極的な健康のとらえ方・生活の姿勢 [関連:ウェルビーイング]
◆ウェルビーイング(well-being)
身体的・精神的・社会的に満たされた良好な状態 [関連:WHOの健康の定義]
◆エイジズム(ageism)
年齢を理由にした偏見や差別(とくに高齢者に対するもの) [関連:スティグマ]
◆エビデンス・ベースド・ナーシング(EBN)
科学的根拠に基づく看護 [関連:EBM]
◆エンパワメント(empowerment)
対象者が本来もつ力を引き出し、自分で決めて行動できるよう支援すること [関連:ストレングス]
◆オピオイド(opioid)
オピオイド受容体に作用する鎮痛薬(モルヒネなど)。がん疼痛などに使う [関連:麻薬]
■か行
◆カリキュラム(curriculum)
教育の目標に沿って組み立てた教育課程
◆カンガルーケア(kangaroo care)
母親(家族)が新生児を胸に抱き、肌と肌を触れ合わせるケア。出生直後に行うものは「早期母子接触」とよび、安全のため観察を続ける [関連:愛着形成]
◆キャッチアップ現象(catch-up growth)
低出生体重児など成長が遅れた子どもが、その後の成長で標準に追いつくこと [関連:低出生体重児]
◆キュアとケア(cure & care)
治療(キュア)と看護・世話(ケア)の両方を大切にする考え方
◆クオリティ・オブ・ライフ(QOL)
生活の質。その人らしく満足できる生活が送れているか [関連:ADL]
◆クライシス(crisis)
危機。これまでの対処方法では乗り越えられない状態 [関連:危機理論(フィンク、アギュララ)]
◆クリティカルシンキング(critical thinking)
情報をうのみにせず、根拠をもとに論理的に考えること
◆クリニカルパス(clinical pathway)
疾患ごとに、治療・検査・看護の予定を時間の流れに沿ってまとめた標準計画 [関連:アウトカム、バリアンス]
◆グリーフケア(grief care)
大切な人を亡くした人の悲嘆に寄り添う支援 [関連:予期悲嘆]
◆ゲートキーパー(gatekeeper)
自殺のサインに気づき、声をかけ、話を聞き、必要な支援につなぎ、見守る人
◆コーピング(coping)
ストレスへの対処(問題焦点型・情動焦点型) [関連:ラザルス、ストレッサー]
◆コプロダクション(co-production)
当事者と専門職が対等な立場で、ともにサービスや計画をつくること(共同創造) [関連:パートナーシップ]
◆コンフォート(comfort)
身体的・心理的・社会的・環境的に安楽が満たされた状態(コルカバのコンフォート理論)
◆コンプライアンス(compliance)
医療者の指示を患者が守ること。組織では法令遵守の意味 [関連:アドヒアランス]
◆コンフリクト(conflict)
対立・葛藤
■さ行
◆サイコドラマ(psychodrama)
即興の劇(ロールプレイ)を用いる集団精神療法(心理劇) [関連:モレノ]
◆サーカディアンリズム(circadian rhythm)
約24時間周期の生体リズム(概日リズム) [関連:メラトニン]
◆サクセスフルエイジング(successful aging)
加齢にうまく適応し、満足感をもって老いること
◆サバイバーズ・ギルト(survivor's guilt)
災害や事故などで、自分だけが生き残ったことへの罪悪感 [関連:災害看護]
◆サルコペニア(sarcopenia)
加齢などで筋肉量が減り、筋力や身体機能が低下した状態 [関連:フレイル]
◆シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)
患者と医療者が情報を共有し、一緒に治療方針を決めること(共同意思決定) [関連:パターナリズム]
◆ジストニア(dystonia)
筋肉が勝手に収縮し、首が反る・眼球が上を向くなどの姿勢異常が起こる。抗精神病薬の副作用(急性ジストニア) [関連:錐体外路症状]
◆ショックインデックス(shock index)
心拍数÷収縮期血圧。ショックの早期判断や出血量の推定に使い、値が大きいほど重症
◆スティグマ(stigma)
社会的な烙印。偏見や差別につながる否定的なレッテル
◆ストレングス(strength)
対象者がもつ強み(能力・希望・環境など) [関連:ストレングスモデル]
◆ストレングスモデル(strengths model)
問題点ではなく、対象者の強みに注目して支援する考え方 [関連:エンパワメント]
◆スピリチュアルペイン(spiritual pain)
生きる意味や価値、存在の意味が失われることによる苦痛 [関連:トータルペイン]
◆セクシュアリティ(sexuality)
生物学的な性、性自認、性的指向、性表現などを含む、性のあり方全体 [関連:SOGI、LGBTQ]
◆セルフケア(self-care)
健康を保つために自分で行う活動。オレムはセルフケア不足理論を示した [関連:オレム]
◆セルフヘルプグループ(self-help group)
同じ悩みや病気をもつ人どうしが集まり、支え合う自助グループ [関連:断酒会、AA]
◆ソーシャルインクルージョン(social inclusion)
社会的包摂。誰も排除されず、社会の一員として参加できるようにすること [関連:ノーマライゼーション]
◆ソーシャルキャピタル(social capital)
地域の人どうしの信頼・つながり・助け合い(社会関係資本) [関連:地域包括ケア]
◆ソーシャルサポート(social support)
家族・友人・地域などから得られる支援(情緒的・道具的・情報的・評価的)
■た行
◆ダイバーシティ(diversity)
多様性。違いを認め合い、尊重すること
◆タイムアウト(time out)
手術の執刀直前に手を止め、チーム全員で患者・部位・術式などを確認すること [関連:WHO手術安全チェックリスト]
◆ダブルバインド(double bind)
矛盾したメッセージを同時に受け、どう応えても否定される状態(二重拘束) [関連:ベイトソン]
◆ターミナルケア(terminal care)
終末期の人とその家族へのケア [関連:緩和ケア]
◆遅発性ジスキネジア(tardive dyskinesia)
抗精神病薬を長く使うことで起こる、口や舌などの不随意運動。治りにくいことがある [関連:錐体外路症状]
◆ツルゴール(turgor)
皮膚の張り。つまんだ皮膚の戻りが遅いと脱水を疑う
◆トータルペイン(total pain)
全人的苦痛(身体的・精神的・社会的・スピリチュアル) [関連:ソンダース]
◆トラウマインフォームドケア(TIC)
相手にトラウマがあるかもしれないと考え、再び傷つけないよう配慮するケア
◆トランジション(transition)
小児期から成人期の医療へ移ること(移行期医療)
◆トリアージ(triage)
重症度・緊急度によって治療の優先順位を決めること [関連:赤・黄・緑・黒]
■な行
◆ナラティブ(narrative)
患者の語り(物語)。語りから本人の経験やその意味を理解する [関連:NBM]
◆ノーマライゼーション(normalization)
障害のある人もない人も、地域で普通の生活を送れる社会をめざす考え方 [関連:バンク-ミケルセン]
◆ノーリフトケア(no lift care)
人の力だけで持ち上げず、福祉用具を使って介助者と患者の負担や危険を減らすケア
■は行
◆ハイリスクアプローチ(high-risk approach)
病気になる危険が高い人を選んで行う予防の取り組み [関連:ポピュレーションアプローチ]
◆パーキンソニズム(parkinsonism)
振戦・筋強剛・無動など、パーキンソン病に似た症状。抗精神病薬の副作用でも起こる [関連:錐体外路症状]
◆バースレビュー(birth review)
産婦が出産の体験を振り返り、意味づけること
◆パターナリズム(paternalism)
患者の利益のためとして、医療者が本人の意思より自分の判断を優先して決めること(父権主義) [関連:SDM]
◆パートナーシップ(partnership)
対象者・家族・専門職が対等な立場で協力する関係
◆バリアンス(variance)
クリニカルパスで、予定したアウトカムから外れること [関連:アウトカム]
◆バーンアウト(burnout)
燃え尽き症候群。仕事への意欲を失い、心身が疲れ果てた状態
◆ピアサポート(peer support)
同じ経験をもつ仲間どうしの支え合い [関連:セルフヘルプグループ]
◆フォーカスチャーティング(focus charting)
焦点(フォーカス)ごとに、データ・行為・反応(DAR)で記録する方法 [関連:SOAP]
◆フォーマルサポート(formal support)
公的な制度やサービスによる支援 [関連:インフォーマルサポート]
◆フレイル(frailty)
加齢で心身の予備力が低下した状態。健康と要介護の中間で、適切な支援で戻ることもある [関連:サルコペニア]
◆プレコンセプションケア(preconception care)
将来の妊娠を考え、妊娠前から男女が健康管理を行うこと
◆ヘルスプロモーション(health promotion)
人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス(オタワ憲章)
◆ヘルスリテラシー(health literacy)
健康情報を手に入れ、理解し、評価し、活用する力
◆ポピュレーションアプローチ(population approach)
集団全体に働きかけ、全体の危険を下げる予防の取り組み [関連:ハイリスクアプローチ]
◆ポリファーマシー(polypharmacy)
多くの薬を使うことで、有害事象や飲み間違いなどが起こりやすくなる状態
■や行
◆ヤングケアラー(young carer)
本来大人が担うと考えられる家事や家族の世話などを、日常的に行っている子ども・若者
◆ユマニチュード(Humanitude)
「見る・話す・触れる・立つ」を柱にしたケアの技法。認知症ケアで用いられる
■ら行
◆ライフレビュー(life review)
人生を振り返り、意味づけをする方法(回想法の一つ) [関連:回想法]
◆ラッチオン(latch-on)
授乳のとき、新生児が乳頭と乳輪を深くくわえること
◆リエゾンナース(liaison nurse)
身体の病気で治療を受ける患者の、心の問題に対応する精神看護の専門看護師
◆リカバリー(recovery)
障害や症状があっても、希望をもって自分らしい人生を歩むこと
◆リビングウィル(living will)
意思を示せなくなったときの医療について、本人が前もって示しておく文書 [関連:ACP、事前指示]
◆リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(reproductive health / rights)
性と生殖に関する健康と権利
◆リロケーションダメージ(relocation damage)
住む場所や環境が変わることで起こる混乱・不安・心身の機能低下
◆レジリエンス(resilience)
困難や逆境から立ち直る力
◆レスパイトケア(respite care)
介護者が休めるよう、一時的に介護を代わる支援
◆ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)
運動器の障害で、立つ・歩くなどの移動機能が低下した状態 [関連:サルコペニア]
■わ行
◆ワーク・ライフ・バランス(work-life balance)
仕事と生活の調和
■アルファベット
◆AHN(Artificial Hydration and Nutrition)
人工的水分・栄養補給(点滴、経管栄養など)
◆CVPPP(シーブイトリプルピー)
包括的暴力防止プログラム。精神科医療での暴力の予防と対応を学ぶ
◆DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)
心停止のときに心肺蘇生を行わないという指示 [関連:ACP]
◆SBAR(エスバー)
状況・背景・評価・提案の順に、簡潔に報告する方法
